子供にとって過敏性腸症候群はつらい

はじめまして。私は子供の頃から、具体的には小学生の頃から中学生、高校生と過敏性腸症候群で悩んでいた25才の男です。後ほど子供の過敏性腸症候群の種類を書きますが、私の場合は便秘と下痢を繰り返す交代型の過敏性腸症候群でした。

過敏性腸症候群の中学生

大学に入ってからは自然治癒とでもいうのか、ある時突然改善した訳ではないですが、段々と過敏性腸症候群の症状が緩和されました。

遊びが中心の大学生活(笑)を送るようになり、精神的に楽になったのかどうか自分ではわかりませんが、子供の頃を考えると症状のことをあまり考えなくなったことが最大の要因のような気がします。

とはいえ、社会人になった今でも緊張やストレスを感じる場面では、いまだに「あっ!ヤバイ状態になってきた」と感じることもあります。これって何となくそう感じるもので、過敏性腸症候群を経験した人でないと理解できないと思います。

ただ、完全に治ってはいなくても、ある程度コントロールできる状態になってとても楽になりました。しかし、仕事が集中しストレスがかかる毎日が続いていた頃、とても困った状況になったこともあります。

私が住んでいるのは田舎なので自動車通勤なんですが、通勤中の渋滞の中で腹痛に襲われる毎日でした。我慢の限界になってもトイレに行けないのは本当につらいです。

テレビのコマーシャルで電車通勤の時に電車内で下痢を我慢するシチュエーションがありました。電車は途中下車ができますが、車に缶詰状態なのはかなり苦しいです。

過敏性腸症候群で悩んでいた子供の頃

私の経験が子供への接し方への参考になるかどうかわかりませんけど、少しでも子供の気持ちの理解の助けになれば幸いです。

トイレを我慢

子供の頃はもちろん過敏性腸症候群という言葉も知りませんでした。両親も子供に無関心だった訳ではないのですが、「よくお腹をこわす子」とでも思っていたのでしょう。

過敏性腸症候群であることがわかってからも、今更なので聞いたこともないですが、両親はそんな症状があること自体知らなかったと思います。

過敏性腸症候群が遺伝するという話を耳にして、兄弟のことを考えてみたりしましたが、家族に全く過敏性腸症候群の症状はありません。

小学生や中学生、高校生の頃、過敏性腸症候群の症状が最も品著にでたのはテストの時です。学校には慣れていてもテストでは緊張してしまい症状がでます。

テスト中はまるで自分で暗示をかけるように、「またお腹が痛くなってトイレに行きたくならないかな?」って考えてしまうんです。考えまいとする努力が逆に考えてしまう方向へ向かいます。

「だったら考えなけりゃいいじゃん」って思われるかもしれませんが、過敏性腸症候群で困っている人は簡単には考えを変えられないと思います。

親御さんも過敏性腸症候群の経験がないと、なかなか想像しがたいと思いますが、テストに限らず緊張する場面や発表会や遠足など特別な行事の時に、お子さんは苦しい思いをしていると思います。

過敏性腸症候群で苦しんでいれば誰でもそうかもしれないですが、私が子供なりに予防策として行っていたのは、学校に行く前に多めに水分を摂り排便しておくことでした。でも、家をでる前には目的を果たせず、学校が近くなるに連れ緊張感が増しお腹が痛くなったりするのです。

学校で大の方のトイレに入ると必ず茶化す人間がいます。ですからなるべく見つからないようコソコソとトイレに入って、誰もいないことを確認してドアを開けていました。これもとてもつらい経験です。

下痢型の特徴のひとつですが、お腹が痛くなってトイレで目的を果たすとスッキリして今までの腹痛が嘘のように収まります。

個人的な経験をいうなら、◯◯するとトイレに駆け込まなくて大丈夫という暗示というには大げさですが、自分なりの決まりごとを作っていました。

それはどの家庭にもありそうな薬を毎日飲むことです。一般的な整腸剤でしたが、なんとなく少しは気が楽になっていました。もちろん何をしようとダメな時期もありましたが、自分を安心させる材料として飲んでいました。

整腸剤を飲む

まだ結婚もしてませんが、もし自分の子供が同じような症状があるなら「これを飲んでおけば大丈夫だよ」と子供に伝え飲ませます。

副作用が少ないことを考えて、過敏性腸症候群の子供用の漢方薬を探している方もいるみたいですけど、漢方薬も薬ですから全く副作用のないものはありません。サプリで改善するならサプリの方が良いと思います。

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子供の過敏性腸症候群の症状

子供だからといって特別な症状がある訳ではなく、大人も子供も過敏性腸症候群の症状は同じです。小学生位であれば、特に登校前に親に腹痛を訴えると思いますから、学校へ行きたくな言い訳などとは考えずに真剣に聞いてあげてください。

子供への接し方としては、できるだけリラックスできるようにしてあげてください。登校前にトイレに行くと思うので、起きる時間をコントロールしてあげ時間の余裕を十分もたせたりなどの工夫もしてあげてくださいね。

下痢の症状

私が一番悩まされていたのは腹痛と下痢です。下痢の症状は男の子に多く、一般的に下痢型といわれます。下痢型はのほとんどは腹痛を伴いますが必ずではありません。私もそうでしたが下痢と便秘を繰り返す交代型というパターンが多いみたいです。

前にも書きましたが、トイレで大きい方をすると不思議な位に腹痛も腹部にあった不快感もスッキリなくなります。大抵その日は腹痛に悩まされることがありません。

でも学生の場合、授業中などはトイレに行けないという制約がありますから、本人にとって他の症状よりつらいと思います。もし漏らしでもしたら、その後ずっと引きずることになってしまいます。

便秘の症状

男の子より女の子に多い便秘型といわれる便秘型の症状は、腹痛を起こします。

便がでるのは週に一回や二回になり、トイレにこもる時間が長くなります。トイレに長い時間を使ってもコロコロとしたウサギの糞のような便がでるだけです。長い時間便が腸に溜まっている状態なので、ガスもでやすくなってしまいます。

ガスが頻繁にでる

ガス型といわれる症状です。便秘型とも関連し腹部膨満感があり、おならが多くなります。おならをしたいのだけど、周りに迷惑をかけてしまうので我慢してしまいます。

おならは自然現象とはいえ、音でも臭いでも本人はとても恥ずかしい思いをするとわかっていますから、おならがではしないかと恐怖心にさいなまれることになってしまいます。

過敏性腸症候群の子供への接し方

私が子供時代の立場で考えると、まずは両親に過敏性腸症候群という症状があることを知ってほしいと思います。普通は「ただの腹痛でしょ?」と考えると思います。でも、子供はただの腹痛で済まされない思いをしていることを理解してあげてください。

ストレスをなるべく少なく

過敏性腸症候群は、特定の病気ではなく器質的な異常がない症状ですから、薬を飲めば治るというものではありません。安心感を得るのが改善の早道だと思います。

私自身何もない自由な時間に過敏性腸症候群の症状がでた記憶はありません。夏休みや冬休みなど授業に束縛されない期間が子供本来の姿だと思います。

虫取りをする小学生

やはり子供にとって学校へ行くのは、緊張したりストレスに感じたりするものです。この部分は過敏性腸症候群の経験がなくても理解できると思います。

おそらくこの緊張感やストレスの感じ方が、過敏性腸症候群の子供はそうでない子供と比べると大きく違うと思います。

私の場合は学校生活で下痢への恐怖心から勉強に集中できなかった時期も長くありました。これは子供にとっても親にとっても不幸なことです。

自宅にいる間、特に登校前はできるだけストレスがかからないように、安心できる環境を整えてあげてください。緊張とストレスから下痢をしてしまう経験は、ずっと頭から離れなくなり何かという時に思いだしてしまいます。

これを変えるには、気にしないことが一番よいのでしょうが、過敏性腸症候群の子供は無条件に気にしないなんてことはできないと思った方がよいです。

だから逆手にとって、こうすれば大丈夫だったという経験を重ねるのが改善へ向かう方法だと思います。

つまり何ともないという自信を持たせることですが、学校関係ではなくてもできるだけ新しいことにチャレンジさせるようにし、経験を繰り返すことで本人の自信につながると思います。

学校に伝えておく

どうしても授業中に下痢が我慢できないなどの時、担任の先生や養護の先生に過敏性腸症候群であることを伝えておけば、トイレに行きやすい環境を心がけてくれるでしょうし、養護室でもすんなりと理解してもらえます。

小学校の先生

私は登校拒否にはなりませんでしたが、実際に登校拒否になる小学生や中学生などもおり、学校での環境を少しでも整えてあげるのもそのためには重要です。

日常生活の改善

もしファーストフードやジュースなど口当たりの良い食べ物や飲み物、あるいはスナック菓子などを多く食べていたら、少なくするようにしてあげてください。

ポテトチップスを食べる

かといって何でも制限するのは、子供もかわいそうですし実生活では無理があると思います。なるべく消化の良い食事を心がけながらも、栄養素も偏りが生じないよう平均的な食事にするようにしてください。

下痢型の場合は繊維質を多く摂れる食事を心がけながら、水分も多めに摂るようにしましょう。朝の水分摂取はトイレをスムーズにします。

三食決まった時間にきちんと食事を摂ることも排便をスムーズにします。朝食はあまり食べなくても軽い食事をさせてあげてください。ガス型の場合は炭酸飲料や芋類、玉ねぎなどガスが発生しやすい食事を減らします。

睡眠も十分に取れていないとストレスもたまる一方です。夜更かしして学校に行く前にギリギリに起床するような生活は、過敏性腸症候群の症状を悪化させる原因になります。十分な睡眠時間を確保してあげてください。

夜更かしの癖がついているのであれば、早く寝かせるより早起きの習慣をつけると夜も早くに寝れるようになります。

病院の受診も考える

病院を受診するにしても、過敏性腸症候群では何科を受診すると良いのか悩まれると思います。専門的に見てくれる病院病院が近くにあれば第一の選択肢です。

かかりつけの女医さん

過敏性腸症候群の受診は消化器内科が適切ですが、かかりつけの医師の方がこれまでの健康状態を把握しています。子供自身も話もしやすいでしょうから、最初はかかりつけの医師に相談してみましょう。

過敏性腸症候群は、内科などでいくら検査をしても異常が見つかりません。つまりメンタルの不調が占める部分が多い症状です。

かかりつけの医師から処方される腸の薬で改善されなければ、心療内科の受診をすすめられることもあると思います。

過敏性腸症候群の改善には特にメンタル面が大切ですから、かかりつけにしても紹介される医師にしても信頼関係を重要視して選ぶようにしてください。

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